
マスター・プランを検討している時に、思いがけなくシドニーで2000年オリンピックが開催されることが決定した。ダーリング・ハーバーは、国際会議・展示場と、娯楽センターを中心として7つの競技を行う重要なオリンピック開催予定会場となった。オーソリティーではすでに施設の2000年の完成予定日を設定していたが、このために余儀なくこの目標を達成せざるをえなくなった。
実行プログラム
1994年から以下の民間プロジェクトの交渉が開始され、認可を受けた。
・アイマックス・シアター
540席、1,800万ドルの巨大最新鋭スクリーンを設置した映画館で、1996年9月に一般公開された。
・ダーリング・ウォーク/セガ・ワールド
一階のダーリング・ウォークは、テーマ・レストラン、店舗及び公演用アート・スペースからなり、2,000万ドルで開発する計画である。二階はセガ・ワールドで、ハイテクを駆使したインタラクティブなファミリー向けテーマ・パークを6,000万ドルを投入して開発する計画である。ダーリング・ウォーク/セガ・ワールドは1997年2月完成の予定である。
・シドニー水族館
この開発では、新しいシドニー水族館の拡張を大成功させるために500万ドルの予算で合意されている。大きな展示観賞エリア、教育と実験設備を建設する計画である。1997年1月に建設を開始し、1998年初頭に完成予定。
・ダーリング・パーク
これはダーリング・ハーバーで最大の民間開発で、3.5ヘクタールにおよぶ以前カジノがあった場所を総額10億ドルで開発するものである。一年半に及ぶ交渉の結果、オーソリティーは、このプロジェクトの残りの開発予定を変更して、フロア・スペースをウォーターフロント地区から二つの業務用オフィス・タワーに移して建設することに合意した。第二タワーとともにウォーターフロント・プロムナードの建設は1997年の初めに開始される。ウォーターフロント地区は1998年に完成する。このプロジェクトは、ダーリング・ハーバーの地区そのものにとっても、またCBDとを結ぶ歩行者用導線としても非常に重要である。
・臨港フェスティバル・マーケット・プレイス
新しい所有者が施設の運営を行うことになり、6,000万ドルをかけて改築を行っている。
・ライト・レール
ライト・レール・システムが、ダーリング・ハーバーの西岸地区沿いに、将来住宅エリアとなることの予想されるピアモント/ウルティモ地区に建設されている。
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